新技術への取り組み
環境配慮型ひび割れ低減コンクリート「福井宇部FBコン」 (NETIS認定製品)
「福井宇部FBコン」は、フライアッシュと特殊AE剤を混和して製造したコンクリートで、平成16〜18年にかけて行った産学官共同研究事業(福井県、福井大学、福井宇部生コンクリート株式会社およびユーコン株式会社)の研究成果をベースに開発したコンクリートです。(平成19年3月に、産学官共同研究報告書「フライアッシュ混合型高炉セメントコンクリート(温度ひび割れ・乾燥収縮ひび割れ低減型コンクリート)配合・製造及び施工指針(案)」を発行済み)
この「福井宇部FBコン」を使用することによって、乾燥収縮ひび割れの発生を低減できるほか、温度ひび割れの発生を低減することが可能になります。また、電力会社から排出されるフライアッシュという産業副産物を積極利用したコンクリートであるため、リサイクル率が高まるほか、温室効果ガスの排出削減にも寄与できます。
平成22年9月2日には、国土交通省のNETIS製品として登録(NETIS登録No. kk-100017-A)されました。
「福井宇部FBコン」の特長
- 従来のコンクリートに比べて乾燥収縮率を低減することができ、乾燥収縮ひび割れの発生を低減することができる。
- 従来のコンクリートに比べて水和熱の発生を抑制する効果があり、温度ひび割れの発生を低減することができる。
- 産業副産物を積極的にリサイクルしたコンクリートでリサイクル率が高いほか、温室効果ガスの排出削減にもつながる。
- 国土交通省が認定するNETIS認定製品として、登録済みである。
高強度コンクリート (国土交通省大臣認定コンクリート)
平成21年5月29日、福井宇部生コンクリート株式会社福井工場は高強度コンクリートの大臣認定(国土交通省)を取得しました。
この高強度コンクリートの大臣認定は、福井県内の生コンクリート製造会社では初めての取得となります。今回、大臣認定を取得したコンクリートは、通常のJIS規格では対応できない高強度のコンクリートであり、大臣認定を取得したことによって、この高強度コンクリートを建築物などで使用することが可能になります。
これまで福井県内では、高強度コンクリートの大臣認定取得工場がなかったために、高強度コンクリートを建築物に適用することができませんでした。今回、当社が高強度コンクリートの大臣認定を取得したことで、福井県内でも高強度コンクリートを使用できるようになり、高強度コンクリートという新たな技術・新たな価値を建築物で提供することが可能になりました。
高強度コンクリート 大臣認定(国土交通省)の概要 | |
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認定工場 |
福井宇部生コンクリート株式会社 福井工場 |
認定番号 |
MCON-2085 |
認定日 |
平成21年5月29日 |
名 称 |
高強度コンクリート |
性能評価機関 |
公益財団法人 日本建築総合試験所 |
設計基準強度 |
39〜60N |
セメントの種類 |
普通ポルトランドセメント・低熱ポルトランドセメント |